sakamoto_pro.jpg坂本 朱 (メゾ・ソプラノ)Akemi Sakamoto
東京芸術大学卒業。同大学院オペラ科修士課程修了。伊原直子、高橋大海、アンジェロ・ロフォレーゼの各氏に師事。芸大大学院在学中、関西日伊コンクール入選、第7回新人音楽コンクール(飯塚)にて大賞及び文部大臣奨励賞受賞。1989年イタリア政府給費留学生としてジュゼッペ・ヴェルディ国立音楽院に学ぶ。・・・・・・続きプロフィール全文


2010年04月02日

さかもとあけみのメッセージ:「食」すること1

4〜6秒に1人、死亡原因世界第一位。
何についてのキーワードだと思いますか? 
これは「飢え」で亡くなってゆく子供たちのこと。唖然とするばかり。
これを食べれば痩せる! とダイエットの話題は事欠かないし、忙しい主婦のためのレシピ、なんて本はベストセラー、朝から料理番組、みんなで試食タイム。ファミレスや、居酒屋の人気メニューを当てる、夜中に満腹になって苦しそうな人を見せるテレビ。答える人たちはもう食べられない、ああ、苦しいと口々にいう。
ホテルのランチバイキングに並ぶ長い列。デパートの地下に並ぶ長い列。即効レシピを読んで台所に立つ時間、テーブルウェアで空間を作ってのおもてなしの時間、このあたりをけずって並ぶ。

「食育」という言葉も聞きますが、とにかくかけがいのないことに、気付きたい。そして気づかせてあげたい、と思います。死んでしまう前に…。
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2010年03月15日

さかもとあけみのメッセージ10

「つぶやき」

“あなたの吐息は何色ですか?”
“今の吐息、なにいろですか?”

溜息と吐息って同じものなの?

溜息が出る前って、息、吸ってるね?
吸い込んだ空気は、色がついてた?

吸った空気と、吐息は同じいろかな?

歌っていた時、私の口が太陽になった気がした。
吐息はあったかい、オレンジ色。
すーーーっごく、うれしくなってなみだがでた。。。

みんなへいわな、やさしい心になっているとき、
吐息は同じ色になっているのかな・・・・
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2010年02月15日

さかもとあけみのメッセージ9

「私の中には二つのものが?」

リビングのカフェテーブルの上に、透明なガラスのキャンドルスタンドがある。
朝日が昇り始めたころ、それに目をやると「昨夜のきみの瞼を、そして瞳を温かくしてくれたその炎は、幻だったんだよ」と、私をハッとさせる。まぼろしだったの?
闇と、光の下では、おなじものが全く別の印象を感じさせることがあります。

キャンドルの炎が目に映るのは、とても心地がよくて大好き。べットへ入るまで、カフェインレスのコーヒーを飲みながら、ソファにゆったりと背をあずける。
朝は、炎の温かい色がない、ただ朝の色を透明なガラスに映した、その凛としたスタンドを眺めながら、サンダルウッドのお香をたき、抹茶をいただく。

今、ここにキャンドルを灯してみたい。。。 炎を見つめる。
朝日はますます強く照らし始めた。
天空での夢物語の終わりを知らせるように、空が白んできた、プラネタリウムでの残念な思いのよう。せめてこの炎は私の胸の中へ仕舞い込んでしまいましょう。でも昨夜の炎は私の心になかでずっと燈ったままだったのかしら・・・。今、二つの炎が私の心の中にある。それは「闇」と「光」なのかしら?
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2010年01月13日

さかもとあけみのメッセージ8

THIS IS IT そしてBE ALL

色々なことへの加速化が感じられる日々。22世紀には、Presto が Prestissimo になってしまっているのか? だから、何でも数字化されないと迷子になってしまうと思うのも、仕方ないのか?
疑問が頭によぎり考え込む時、私は目を伏せて、その場の時間を止めて、立ち止まってしまいます。

「私はもうじき死ぬのかなぁ・・・」と、感じるときがあります。なぜだかはわかりません。確かなのは、それは私を怖がらせることではないということ。
そして同時に、「さてさて!!! 立ち止まってはいられないぞ」と心が奮起する。

昨年、突然にこの世から姿を消した、King of Pop、マイケル・ジャクソン。大きくにぎわっている「THIS IS IT」をみて、感銘を受け、This is it !!!と、心深く、大声で叫びました。いえ、本当は私の身体すべては、沈黙に包まれていました。深い深い沈黙に。

BE ALL

THIS IS IT

2010年は、生誕80年を迎える、武満徹氏の作品を通じて、BE ALL, THIS IS ITを沈黙の中で体感して、たくさんの人と一つになりたいと、願っています。

よろしくお願い申し上げます。
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2009年12月07日

さかもとあけみのメッセージ7

「イイ加減って、最高!!!」

『バランスをいかにうまく崩すか、これがうまく自然に、加減よく動くということなんです』とお話しなさったのは、「こんにゃく体操」で広く知られる野口三千三さん。
都市化された人間社会で、私たちが心地よく暮らしていくヒント、とも理解されますね。

あの人は、「器」が違うもの・・などと言われます。この「器」とは一体何なのでしょうか?
自分自身の中、自分の周りで起こる様々な出来事を、どんな「器」で判断、対処するかで、かなり事態が変化しますね。
自らの生き方を縦糸横糸で紡ぎ合わせて、それがひろがっていく。。。
こんなことかもしれません。

『いい(イイ)加減にやらなければ、良い加減は見つからないよ。最初からいい加減を目指してやるのは、いつも目的を意識してやるやり方だから、窮屈になる。』

窮屈より、だんぜんイイ加減の方が心地よいですもの。目指すはイイ加減なわたし!!!
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2009年11月13日

さかもとあけみのメッセージ6

私の大切なもの 1

GUCCIのトラベル時計。
カレの一番のお仕事は、私を見守ること。というか、私が勝手に見守られている、と信じているのかも。
たとえば楽屋に入ると特等席にカレをまず、セッティング。私、自己満足。(笑) その特等席で、ずっと私を見守り続けてくれる。
『ありがとう』と言いながら、カバンに大事にしまい込む。この時もなんとなく、満足げなわたし。(笑)

これまで、何度わたしと片道10万キロのたびをしてくれたかな・・・。
時差ぼけでボケている私をさておいて、カレはいつもきちんと秒をうち、きれいなスーっとした針を数字の上にきっちりと置いていく姿はみごとに、カッコいい(笑)

つまり私はカレのおかげで、うれしい気持ち、あたたかい気持ち、尊敬の気持ちが自然とにじみ出てくるのです。

そして、時計の針の外に、そしてはざ間に世界があるんだということをわすれないように、このかっいいカレはおしえてくれている気もします。
カレ・・・、んーー、名前募集していいですか?? (笑)
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2009年10月21日

コンサートのご案内!

 毎年、暑い夏がすぎて10月のカレンダーを見ると、「今年もあとわずかだわ・・」、と思うんです。皆さまはいかがですか? そこで !! 早速に、12月のコンサートのご案内です。

 聴いてくださる方々と、自由に心を通いあわせることができましたら、という希い(ねがい)をもって曲をセレクトいたしました。
 12月ですから、クリスマスのムードも楽しみながら、懐かしい日本の歌、映画音楽など、そして私が愛してやまない、武満徹(たけみつとおる)氏の作品を取り上げます。 
はじめてクラッシック音楽を聴きます、という方にもリラックスして楽しく聴いていただけるコンサートです。
様々な世代の方々へ、それぞれの想いを馳せて、言葉と音楽の融合の世界にご招待いたしたいと考えております。 
これは、愛する武満徹氏の「歌」に対する「希み(のぞみ)」でございました。 偉大なる作曲家、音楽家の想いを担い、歌いあげます。

皆様のご来場お待ちしております。

♪坂本 朱
 
「坂本朱メゾ・ソプラノリサイタル」
詳細
2009年12月11日(金)19:00〜 
和光市民文化センター大ホール
問合せ:和光市民文化センター 
048-468-7771
posted by JapanArts at 13:07| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月01日

さかもとあけみのメッセージ5

「ほんのちょっと・・・・のことだけど」

ただの一直線。

オノヨーコさんが、大きな大きなまっ白い板に、はみ出すように描く。
「ただの直線に見えるでしょ。でもね、これはもしかしたら大きな大きな円の一部分かもしれない、これの延長は大きな丸い地球かもしれない」と、話す。

一部しか見えないもの。たとえば彼女の描くこの一直線。
とてつもない巨大なものなのに、目の前にうつるところだけ、たったそれだけだと思いこんでしまうのは、日常いろんなことに、経験していることなのかもしれません。
自分の立つこの「地球がまん○まる」ということを思い出して・・・。
自分と反対に頭を向けて、立っている人がいるの。それだけでも自分の周りに見えない、感じ得ない大きな大きな力の存在を認識することができるような気がします。

そして、これってすごくうれしい、楽しいことだと思います。
力がみなぎってくる気もします。
posted by JapanArts at 10:36| さかもとあけみのメッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月11日

さかもとあけみのメッセージ4

「歌う」ということ A

イタリアへ留学で渡ってから、教会のミサで歌うことがありました。
教会に集い、祈りを捧げる大勢の方の中で、その気持ちを一つ私の声に集中するかのように、感謝のこころだけで歌い上げた、
あのときの感動はいまでも、心奥にあつく存在しています。そこに、歌うことの意味を見つけました。

ニューヨーク9.11の出来事の後にも、がれき近くでたくさんの人が集まり、ろうそくの灯をともしてみんなで歌いました。悲しくて、涙して、声にならないことも・・・。
でも、私は確信しています。
みんなが吸う息、歌おうとして吐く息のなかに、沈黙のなかに「歌」のすべてがあったことを。
沈黙の中には、確実に歌があるんです。
posted by JapanArts at 16:54| さかもとあけみのメッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月06日

さかもとあけみのメッセージ3

「歌う」ということ @
“ ね〜んね〜こ〜  ね〜んね〜こ ね〜んねこよ〜 ”
「ゆりかごの歌」、子守唄ですね。

美智子皇后陛下がカナダ、トロントの小児病院へご訪問なさった際に、入院している子供たちのために、この「ゆりかごの歌」をお歌いになりました。
全員の子供たちへ面会が叶わないために、皇后陛下がお考えくださった、みんなへのメッセージでした。
歌い終わりになり「今夜はよくお眠りなさいね…。」と子供たちにお声をかけてくださって。。。
私は、この数秒のテレビからの映像から流れた、皇后さまの御声を聴き、とても心が熱くなりました。
そして、歌のちから、歌うことの本当の意味を教えられました。

「こもりうた」は、世界共通の歌なんですね。
私はいつも、「ねむの木の子守歌」を歌います。大好きな曲なのです。
この曲の詩は、皇后陛下がお書きになったもので、山本直純さんのご夫人の正美さんにより、作曲されました。

この世に生れて、声を発して、言葉を覚えてしゃべり始め、後には大事なコミュニケーションとして、声と言葉をたくみに操り、生活していきますね。
そこに音が加わって「歌」が生まれます。

人は歌うことが大好きです。ほんとう、いろいろな時に歌います。

わたしも、心をこめた「子守歌」を歌っていきたいと思います。
posted by JapanArts at 12:06| さかもとあけみのメッセージ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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